帝國製薬グループ テイコクファルマケア株式会社

くすりのおはなし

くすりのおはなし
はじめに


帝國製薬グループ・テイコクファルマケアは、
患者さんが使いやすく
お客様が安心して選ぶことのできるくすりを目指して、
「貼り薬」という“くすり”の形を追求しています。

※テイコクファルマケアは帝國製薬のグループ企業です。


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湿布のおはなし
くすりにもいろいろな種類があるのはなぜ?

くすりには、その有効成分の種類や使用目的によって、色々な形があります。
市販のくすりでよく見られる、 錠剤やカプセル剤、顆粒剤は、口から飲むためのものです。
風邪薬、胃腸薬、栄養剤などによく使われています。
お医者さんがしてくれる注射・点滴などの「注射剤」は くすりを血液の中に直接入れるために作られた形です。

また、ねんざ・打ち身の治療や皮膚病に対し使われるくすりは、貼付剤・軟膏あるい はゲルなどの「外用剤」です。
これは貼ったり塗ったりした部分に直接効果を与えるた めに作られた形です。
しかし最近では、皮膚に貼って効く「狭心症予防薬」や「ぜんそく 治療薬」も登場しています。
これは皮膚からくすりを染みこませて血液の中に入れることを目的として作られたものなんですよ。

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貼り薬にもいろいろあります


貼り薬には、前述のように 直接的に「貼った部分で効かせるもの」と
間接的に「皮膚からくすりを染みこませるためのもの」の2種類があります。

貼った部分で効かせるものは、主として炎症をおさえ、その部分の痛みを止める ために使われ、一般に「湿布薬」と言われています。
湿布の歴史や種類などについては当ホームページの「湿布のおはなし」で ご紹介しているので、そちらをご参照くださいね。

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皮膚からくすりを染み込ませる貼り薬

皮膚からくすりを染みこませるタイプのものを「経皮吸収製剤」と呼び、ごく最近になって 狭心症予防薬・ぜんそく治療薬・更年期障害治療薬などに応用されてきました。この形のくすりには、

  • ・1日に何度もくすりを飲まなくてもよい
  • ・お医者さんに注射してもらう必要がない
  • ・子どもやお年寄りなど、くすりを飲むのが不得意な方に適している
  • ・胃腸や肝臓で分解されやすいくすりに適しているなどの特長があります。
などの特長があります。

●皮膚の壁を乗り越える
しかし、くすりをこの形で使えるようにするためには、大きな壁を乗り越えなくてはなりません。 その壁とは一体なんでしょうか?

それは…

人間の皮膚そのものなんです。

皮膚は、真皮・表皮という組織の上を角質層と呼ばれる組織が覆っています。
表皮は5つの層に分かれており爪のように下から生まれてきて 角質層(あか)になってはがれ 落ちます。

この天然のバリアーは、厚さ1000分の10~20ミリメートルという非常に薄いものですが、極めて 強固で有効に働いています。ですから、普通の状態ではくすりは皮膚の中にまで浸透 することができないのです。くすりを効かせるためには、できるだけ皮膚を痛めずに バリアーを壊す必要があります。

他にも、

  • ●プラスティックのフィルムに微細な針を植え付けて、
     それを皮膚に押しつけて穴を開ける方法
  • ●弱い電気にくすりを乗せて少しずつ身体に流す方法
  • ●超音波を皮膚にかけてバリアーをゆるめる方法

など、多くの方法が研究されているんですよ。

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帝國製薬が開発を目指している貼り薬

帝國製薬では、2種類の貼り薬について研究・開発を進めています。
1つは、貼ったその場所で効く貼り薬で、筋肉や関節など運動に直接関係する部 分の痛みや炎症を抑えるものです。
打ち身やねんざはもちろん、関節リウマチや糖尿病性神経炎、あるいは神経痛 などに効くくすりを目指しています。もう1つは皮膚からくすりを染みこませて、心臓や脳など、貼ったところ以外の場所に効かせる貼り薬です。
これは狭心症やぜんそく、アルツハイマー病やパーキンソン病、ガンなどに効くものを目指しています。

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おわりに

帝國製薬グループはあくまでも、本拠地を香川県東かがわ市の三本松に置き、ここから世界に向けて情報を発信し、くすりについて世界の中心地の一つとなるよう全社を挙げて努力しています。これまでに世界に通用する貼り薬として、ヨーロッパをはじめ世界各国で使われている消炎用貼り薬や、アメリカで広く使われつつある神経痛治療用貼り薬など、いくつかの実績を上げてきました。


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