くすりにいろいろな「かたち」がある理由
医薬品にはさまざまな形があります。
たとえば、錠剤やカプセル、顆粒などの「内服薬」は、口から飲んで体内に吸収されるタイプ。風邪薬や胃腸薬、栄養剤などがこれにあたります。
一方、注射や点滴は「注射剤」と呼ばれ、くすりを直接血管に届ける方法です。
そしてもう一つが、皮膚に貼ったり塗ったりして使う「外用薬」。ねんざや打ち身、皮膚疾患などの治療で使われますが、近年ではぜんそくや狭心症の予防薬にも“貼る”タイプが登場しており、外用薬の可能性が広がっています。
「貼り薬」には2つのタイプがある
貼り薬には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
1. 貼った部位に直接効果を発揮するタイプ
いわゆる「湿布薬」などに代表されるもので、痛みや炎症を抑えるために使われます。
2. 皮膚から成分を吸収させ、体内に届けるタイプ(経皮吸収型製剤)
狭心症やぜんそく、更年期障害など、貼った場所とは別の部位に効果をもたらすことを目的としています。
湿布の歴史や種類については、当サイトの“「湿布薬」の歴史と役割”でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
経皮吸収型の貼り薬とは?
皮膚から有効成分を吸収させて、体内で効果を発揮する「経皮吸収型製剤」は、比較的新しい形の薬です。
このタイプには、次のようなメリットがあります:
- 服用回数を減らすことができる
- 注射を避けたい方にも適している
- 子どもや高齢者など、くすりを飲むのが難しい方にも使いやすい
- 胃腸や肝臓で分解されやすい薬にも対応できる
しかしこの形の薬には、大きなハードルもあります。それは「皮膚」という天然のバリアを超える必要があることです。
皮膚という“壁”を超えるための研究
人間の皮膚は、角質層という非常に薄く、しかし強固な層で守られています。
このバリアをできるだけ傷つけずに、くすりの成分を通過させるための技術が、経皮吸収型製剤のカギとなっています。
現在では以下のような手法も研究されています:
- 微細な針を使って皮膚に小さな穴をあける技術(マイクロニードル)
- 弱い電流でくすりを皮膚内に届ける方法(イオントフォレシス)
- 超音波を使って皮膚バリアをゆるめる方法 など
テイコクファルマケアが目指す貼り薬の未来
帝國製薬グループでは、以下の2つの貼り薬の開発に注力しています。
1. 患部に直接効くタイプ
打ち身やねんざはもちろん、関節リウマチや神経痛、糖尿病性神経炎など、運動器の痛みに対して局所的に作用する貼り薬。
2. 皮膚から成分を吸収させ、体内の別の部位に作用させるタイプ
狭心症やぜんそく、さらにはアルツハイマー病、パーキンソン病、がん治療など、より広い疾患への応用を視野に入れた製剤開発です。
テイコクファルマケアはお客様に最も近い存在としてグループの技術力・開発力とセルフケアのニーズを的確に結びつけることで、より価値の高いOTC医薬品の提供により健康寿命の延伸に貢献して参ります。
おわりに
帝國製薬グループは、香川県東かがわ市三本松の本社を拠点に、世界に向けた貼り薬の研究・開発を進めています。
ヨーロッパ各国で広く使われている消炎用貼り薬や、アメリカで高く評価されている神経痛治療用貼り薬など、私たちはこれまでも国際的な成果を上げてきました。
親会社である帝國製薬が製造する製品の多くは医師が処方する医療用医薬品です。
テイコクファルマケアではさらに身近なドラッグストアなどの薬局・薬店、整骨院・接骨院を通してパップ剤、テープ剤、軟膏剤、クリーム剤など様々な剤型の外用消炎鎮痛剤をお届けして参ります。
これからも「貼り薬」という選択肢に、さらなる進化と信頼を。私たちは、ひとりひとりの生活に寄り添う医薬品を目指して挑戦を続けていきます。